7時のヨガクラスに参加し、先生にお別れの挨拶した。
この後、13時のバスでニューデリーに戻るのだ。
野良牛と雨に悩まされたリシケシだったけど、いざ去るとなると感慨深いものが込み上げてくる。
なんだかんだ言ってリシケシは結構好きな町になっていた。
今回は、通りすがりのような滞在だったけど、次回は(また行くのか?インドへ?)、しっかりヨガだけを習い行くのも悪くない。
そういう目的さえあれば、リシケシはとても過ごしやすい場所だった。
リシケシからニューデリーへ戻るためにバスを利用するのは、それしか選択肢がなかったからだ。
以前も書いたが、インド鉄道の1等、2等車両は、最低でも1週間前には予約しないと希望の座席の確保は難しい。
況してやニューデリーーハリドワール間は、巡礼者が利用するドル箱路線だから尚更だ。
何軒か旅行代理店を回ってみたが、一週間先までエアコン2等車は満席で、エアコンなしの一般車両にのる勇気も体力もないので、バスでデリーに戻ることにした。
リシケシ−ニューデリー(民間バス):240ルピー
13時30分にリシケシを出発して、20時ぐらいに到着予定である。
ホテルをチェックアウトして、ラクシュマンジューラー橋近くのタクシー乗り場からリシケシ中心部にある、バスの発着場を兼ねた旅行代理店へ向った。
ラクシュマンジューラー橋 − リシケシ市内(タクシー):140ルピー
リシケシのタクシーはべらぼうに高い。乗り合いリキシャーもあるんだが、このところ煩わしい料金交渉に疲れていたので、チケットタクシーを利用した。
ラクシュマンジューラー橋からその旅行代理店まで約30分ぐらい。
途中、リシケシの街並みを眺めながら、”はぁ〜ん、リシケシってこんな町なんだ、意外と開けてるんだなぁ・・・”、と感心した。
僕は宿泊した場所は、仙人が住むような幽玄な渓谷だったが、リシケシ市内に下りてみると、インドでは、どこにでもある普通の地方都市だった。少々、幻想が崩れる。
目的の旅行代理店に到着すると、僕がタクシーを降りるより先に店の人間が近づいてきて、何やら喚いている。
始めはチンプンカンプンだったが、じっくり聞き込むと、僕が乗るべきバスがキャンセルになったと言う。
キャンセル?、何のこっちゃ?、ありえへんやろ?
事情は分からんが、僕は既にチケットを購入しているし、なんとしてもデリーに戻らなければならない。
最初は、毎度お馴染み代理店詐欺かなんかで、チケット代をせしめて、さらに踏んだくろうと企んでいるのかと疑ったが、チケットを払い戻すと言うので、そこで始めて、本当にバスが出ないと言うことを自覚した。
”がーーーーん”

インドで旅すりゃ、何かあるわなぁ。しかし、ここまで来てバスが出ないとは・・・どうすんべか?
と思ったいたら、タクシーの運転手が機転を利かせてくれた。
”民間バスは出ないけど、公共バスなら出てるよ”
おーそれそれ!、行け〜!
それから10分ほどタクシーで移動して、公共バス・ターミナルに到着。
タクシーの運転手が、デリー行きのバスを指差して教えてくれた。サンキュウ!
バスは、出発5分まで、ギリギリ乗車できた。あらためて
リシケシ - デリー間(公共バス):220ルピー
民間バスより20ルピー安いが、ノンエアコンバスである。
バスは全席指定で、僕は一番後ろ席の真ん中だった。バスが急ブレーキとか踏むと、前につんのめる危険な席である。

12時45分
バスは定刻どおりに出発、さらばリシケシ。いつの日かまた合おう。
なんて感傷に浸っていられたのは最初の10分間ぐらいだけ。
それから約8時間の地獄のバスの旅になることに、この時点は知る由も無い。
今回のインドの旅では、人力車から国内航空まで様々な交通機関を利用したが、間違いなく最悪、最低なのはバスである。
これは僕一人の感想ではなく、リシケシで出合った日本人旅行者も同意見の事実である。
特にノンエアコン・バスは最悪と通り越して地獄である。
エアコンが無いから窓を開けっぱなしで走るわけだが、その窓から清々しい空気が入ってくるのならまだ赦せる。しかし、ここはインドである。窓から入ってくるのは、熱風と土埃だけである。
それと無賃乗車の多数のハエ。
こいつら一匹につき1ルピーでも取ったら、100ルピーぐらいは軽く集まるだろう。

鉄道の旅でもそうだったが、バスの旅でも景色はけして楽しめるものではない。
インドの景色は実に単調なのだ。同じような田園風景が果てることなく続いているのだ。
最悪の乗り心地と土埃で、すっかり喉が遣られてしまった。
これからインドのバス旅行を計画されている方は、是非ともマスクを持っていくといいよ。
うっかり口を開けていると、口の中に土埃が入ってジャリジャリして気持ち悪いから。
煩いハエと口の中には入り込む土埃の不快感で、のんびりもゆったりも出来ず、夜の20時に、ほぼ予定通りにオールド・デリー駅へ着いた。
そこから、オートリキシャーで定宿のメインバザールのコテージ・イエス・プリーズに向った。
相変わらず通りは、煩いリキシャーマンに、野良牛、野良犬、ウンコにハエだらけ。
最初は、嫌で堪らなかったメインバザールも、この頃には、ホームタウンに帰ってきたような気分になれるほど馴染んでいた。
この街はちっとも変わっていない。
僕が変わっていたのだ。インドに慣れてきたんだなぁ。いろいろ経験したか当然だな。感慨深いよ。
でも、
ウンコだけは気をつけよう

晩御飯は、コンノート・プレイスのタイレストラン「ボンサイ」のタイ風漬物と焼きうどん。
何で名前が"盆栽(BONSAI)"なのかタイ・レストラン。
キングフィッシャー・ビール(中ビン):90ルピー
焼きうどん:225ルピー
揚げ春巻き:324ルピー
バカ高いが、エアコンが効いた店内で、久々に気分良く食事が出来た。
料理の内容は、期待するだけ無駄という味で。
大体やね、揚げ春巻きのチリソースがマサラというのは反則でしょ。
しかし、なんでも、かんでもマサラと言うのはどうも納得できないし、慣れないわ。
