アジアの果てへの旅~インド・タイ・バリ島・カンボジア・ベトナム・ラオス・ニューヨーク旅行記

英語ダメ、汚いのダメ、小心者でメタボな不惑の男のインド、タイ、バリ島旅行記。汗と涙と牛と牛のウンコと下痢との戦いの記録。怒涛の一人ボケと突っ込みの嵐

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天使のつぶやき(2009年タイ旅行記)
翌日、ミルクちゃんとデートのため18時にタニヤに向かった。
(※本人はデートだと思っているが、世の人はこれを”同伴出勤”と呼ぶ)

ミルクちゃんは、25歳だと云っていたが、化粧けの無い素顔を見ると20歳だと云われても、そうかと思えるほど幼い。
出身は、ウボン・ラチャターニー近郊の町で、農家を営む両親の一人娘。
高校卒業後、バンコクに上京し、様々な仕事を転々としながら現在のカラオケクラブに勤め始めたのが3年前だそうだ。

会話の中心は、”口説き”+現在のタニヤの状況。
”口説き”は、全く空振りだったが、タニヤの悲惨な状況が聞けてそれなりに収穫のあった”デート”だった。
やはり、日本の不況の影響をモロに受けて、ここ数年、経験したことのないほど客足が落ち込んでいるそうだ。
ゴーゴーバーあたりは、不況をモロともせずに、はしゃぐファランでそれなりに盛況だが、メンタル的に弱い日本人ターゲットの客商売は、この不況でやっていけないだろう。
ミルクちゃんが務めるクラブのチーママも半年前にその時務めていたクラブが倒産したため移ってきたのだが、そのクラブが雑誌などでよく取り上げられた僕でも名前だけは知っている有名店だったのでちょっとびっくりした。
タニヤ不況はかなり深刻なようだ。
つい、”いい時だけの日本人”という言葉が浮かんだ。
辛い時こそお互い様で、タニヤの飲み代ケチったところで、日本円にして4,5千円の世界なんだから、もう少し風呂敷を広げてもいいんじゃないの日本の転勤サラリーマンたちよ。
タニヤが無くなったら、バンコクは、タイは、完全にファランに支配下に入ってしまう。
先の戦争で負けた腹いせでの海外経済進出(ちがうだろ)なんだから、ここは正念場だと思って、せめてタニヤだけは死守して貰いたいもんだよ。

ミルクちゃんは、会話の端々に、”ワタシ、ツカレタヨ”を口癖のようにつぶやく。
最初は、気を引くためのセリフかと思ったけど、どうもそうではない。
”マイニチ、マイニチ、イラッシャイマセ、ミルダケタダヨ バッカリデ、オキャクイナイヨネ ワタシ ツカレタヨ”

タニヤの需要と供給のバランスは極端に悪い。
圧倒的に客より女性の方が多すぎるのだ。
彼女たちの収入は、微々たる基本給と同席したときのドリンク代+”夜のお供(ベッドイン)”で成り立っている。
ミルクちゃんの収入を聞いたら、20,000~30,000バーツ/月(ベッドイン込)で、住まいは、クロントゥーイで家賃5,000バーツの部屋に住んでいる。
平均的なタイ人の所得よりは上かもしれないが、身を削ってまで得た収入が、日本円にして、6万~8万というはあまりにも過酷な職場だ。

彼女の疲れの原因は、仕事の内容だけじゃない気がした。
人生そのものに疲れているように見えた。
水商売での3年は確かに長い。日本のクラブやキャバクラの10年分に相当すると云ってもおかしくない。
休みは月に1回、2回だけ。法定休日がある月は2回休めるが、それ以外の月だけ1回だけだ。
それ以外で休むとペナルティが発生する。
彼女たちがペナルティなしで仕事を休むには、客からペイバーされるしかない。
実に厳しい世界で彼女たちは生きている。

将来の夢を聞いたら、ヘアーデザイナーだそうだ。
タイの水商売関係の女性に、将来の夢を聞くと、この答えが非常に多い。しかし、実際、その夢を叶えらた人は僅かだろう。
一度、水商売の世界に足を踏み入れた人が、陽のあたる場所に戻れる確率は非常に少ない。
大抵の女性が、年齢と共に、さらに暗い世界に落ちて行く。

結局、この日もタニヤで散財し、”何やっているんだ?俺”と思いながらも、少しずつ”傷”が癒えていくの分かった。
怒りや絶望は、目の前の快楽にはあっさり降参する。

その翌日も、ミルクちゃんに会いたくなって、彼女が住むクロントゥーイまで出張っていった。
いや別に彼女に合うだけが目的じゃないなぁ。
彼女に会う前から、今回の旅で、クロントゥーイに行ってみようかと思っていた。
それは、この旅の直前に、タイ気分を盛り上げるために読んだ、梁石日(ヤン・スギル)「闇の子供たち」で、クロントゥーイが舞台になっていたからだ。
読んだ結果は、気分が盛り上がるどころか、テーマの深刻さに思いっきりナーバスになってしまった。
”今でも人身売買は行われているのだろうか・・・”

クロントゥーイに行くには、地下鉄のクロントゥーイに駅かクイーン・シリキッド・センターで下車する。
クロントゥーイの代名詞でもあるクロントゥーイ市場に行くには、クイーン・シリキッド・センターの方が近い。

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クロントゥーイ市場は、とにかく巨大な市場で、ただ見て回るだけでも半日は掛かるかもしれないが、実際は、もの凄い熱気と臭気で30分もいられなかった。
日本ではお目にかかれない珍しい食材から生きたまま売られる鶏(なぜアジアで鳥インフルエンザが多発するのかが分かる)、立派にご臨終なさった豚の頭部など、吐き気がするほど、ありとあらゆる食材に溢れている。
市場は、命の源だね。
この国のパワーの源泉が、この混沌したクロントゥーイ市場から感じられる。

クロントゥーイ市場を離れて少し奥に入ろうかと思った。
思いは、「闇の子供たち」の舞台に近づくためだ。

04IMG_8260.jpg

05IMG_8263.jpg
異臭が漂う川と呼んでいいものか、ドブと呼んだ方がいいのか、その上に橋が掛かっていて、その先に居住地区があった。
そこへ入って行こうと思ったが、橋を渡り切ったところで、特に何かというわけでもなく、恐怖感に包まれた。
一言で云えば、”魔界の入口”(住んでる人に悪いだろ)
今まで、結構、平気で危ないところに足を踏み入れてきたつもりだったが、ここは今までのどの町とも違う。
観光客が、興味本位で訪れる場所じゃないなぁと一瞬で分かったか。
小心者の僕は、そのまま回れ右して、人どおりの多い道まで引き返した。

06IMG_8250_01.jpg
クロントゥーイ市場入口にある交番には、何気に死体写真が立て掛けられていた。これ以外にももう一枚。
内容は、恐らく身元不明の死体の情報提供を求めるものだと思う。
モンタージュ写真でも似顔絵でもなく、本物の死体写真を使うあたりは、さすがタイである。

恐らくこんなことは日常茶飯事なことなんだろうか。
クロントゥーイという町は、そういう町なのかもしれない。
迂闊には近づけないなぁ

と思っても、可愛いミルクちゃんがこの町のどこかにいるとなれば、近づかないわけにはいかない。
公衆電話から電話する。

”ハローミルク、僕だよ、今、どこにいるかわかる?”
”××・・・○△×@&#$()”
”何?どうしたの?もしかして寝起き?”
”ソウヨ、イマナンジ?ワタシ キノウオソカッタ、ツカレタヨ”
”今、クロントゥーイにいるんだけど・・・・”

ブチ

切られた・・・・

クロントゥーイも手強い町だが、ミルクちゃんも手強い

その夜も、ミルクちゃんのお店に向かった。
こっちは子犬のように、今日見てきたクロントゥーイの様子を語ったが、さほどミルクちゃんの興味を沸かすほどではなかった。
まぁ。本人にすればどうってことない普段の生活圏内の話なんで、楽しい話題じゃないことは当然かな。

そのうち何気ない会話に移り、

”イツマデ タイニイルノ?”
”来月の初めぐらいまでかな”
”ズット バンコクにイルノ?”
”いや、そろそろ別の町に行こうと思っている”
”ドコニイクノ?”

どこに行く?
うーーん、考えていなかった。旅はいつでもノープラン。
その時、ふと頭によぎった地名があった。

”そうだ、ウボン・ラチャターニー行こう”(だから、京都じゃないんだからさぁ・・・)

という訳で、ミルクちゃんの故郷、ウボン・ラチャターニーに向かうことにしました。

そのことをミルクちゃんに伝えると、

”ウボンハ、ナニモナイヨ、ツマラナイヨ ワタシ ツカレタヨ”

行く前に挫くようなこと云うなって・・・ミルクちゃん。



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テーマ:タイ - ジャンル:旅行

Marukatsu
こんにちは。
私も旅が好きです。
ひょんなことから、こちらのブログにたどり着きました。
これからも拝見させていただきます。
管理人さんが良い旅をたくさん続けられますように!!
2009/07/11(土) 18:08:54 | URL | [ 編集]












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