アジアの果てへの旅~インド・タイ・バリ島・カンボジア・ベトナム・ラオス・ニューヨーク旅行記

英語ダメ、汚いのダメ、小心者でメタボな不惑の男のインド、タイ、バリ島旅行記。汗と涙と牛と牛のウンコと下痢との戦いの記録。怒涛の一人ボケと突っ込みの嵐

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ベトナム戦線異状あり過ぎ(2009年ベトナム旅行記)
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実は、ベトナムという国は、現代史としては興味の対象ではあったが、まさか自分が訪れるに国になるとは全くのノーマークだった。
首都が、ハノイであることも、ベトナムに入ってから知った。それまでは、サイゴン(ホー・チ・ミン)市がてっきり首都だと思っていたのだ。(無知だね・・・)

最初は、ドイモイ政策で市場経済を導入したとは云え、社会主義国家だから、どこか堅苦しく、緊張感のある国かと思ったら、初日から最後まで一貫して思うことは、他のアジア諸国とぜーんぜん変わんない。なーにも変わんない。
どこを切り取っても普通の南国、のーてんきなアジアの国だった。
一体、どこに社会主義国家の面影が見えるのか思えば、精々、街角にちらほら見えるプロバガンダのポスターぐらいなもんで、人も街並みも物にも、どこにも社会主義の欠片も見えない。

アメリカもベトナム撤退から十数年後には、市場経済万歳の国になるとは夢にも思わなかっただろう。
これじゃ亡くなった者も浮かばれないな。
だから、迂闊に戦争なんてするもんじゃないのよ。
今のアフガンやイランだって、何十年後には、アメリカ万歳の国に変わっているかもしれない。(イデオロギーではなく、宗教の問題も絡んでいるからあり得ないと思うが・・・)

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ベトナムの第一印象はと云うと、ズバリ、”良く分からない国”
街も人も他のアジア諸国と変わりない姿なのに、細部はえらく異なっていた。

まず、この物価がおかしい。
物価が思っていた以上に高かったということは、ひとまず置いといて、何がおかしいって、
例えば、ビールの値段がおかしい。
ベトナムを代表するビール・ブランドのサイゴン・ビールが、

観光客向けレストラン:30,000ドン
ローカル向けビア・ホール:10,000ドン~18,000ドン
コンビニ、スーパー:15,000ドン~17,000ドン

コンビニで買うよりも、ローカル向けビア・ホールで飲む方が安いというのは理解できない。こんな現象は、他の国では経験したことがない。
たいてい、コンビニ、スーパーは定価売りで、レスランン、バーはマージンを乗せるのが常なのだが、この国ではその常識が通用しない。
似たような現象は、ホテルのランドリーサービスでも同様で、ホテルに頼んだ方が、市中のランドリーサービスより安い場合もある。

市場経済のあり方もこの国は独特だ。
この国では、市場経済とは、ボッタくり経済のことなのかもしれない。
例えば、日本のスルメと全く形も味も同じ、ベトナム・スルメが、同じ通りの向かい合う2つの屋台で売られていたとする。
味も形も大きさもほぼ同じで、屋台の雰囲気、大きさも同じなのに、一方では、20,000ドンでもう一方では30,000ドンだったりする。
この違いをスルメから求めることはできなかった。
だって、味も大きさも同じだもん。
考えられるのは一方は、普通に売買し、一方は、ボッタくっている。

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例えば、こんなこともあった。
ベトナムにも中華まんがある。形は、日本のそれを同じで、味は若干、ベトナム風だが、大きさにより値段が、3,000ドン~10,000ドンぐらいに分かれる。
大体、同じ大きさなら、どの屋台でも同じ値段なのだが、たまに値段表を貼り出していない屋台があったりする。
そういうところで、この中華まんを買おうして値段を尋ねると、必ずと云って、客に応対する人と、お金を握っている人の間で、一言、二言会話をなされた後に
値段が言い渡される。
もちろん、会話の内容は理解できないが、雰囲気から察すると、以下のような会話が想像される。

店員「外国人が買いに来たけど幾らにしますか?」
オーナー「マヌケそうな日本人だから10,000ドンぐらいするべか」

形も味も全く同じ中華まんが、他の屋台では5,000ドンなのに、ここでは10,000ドンもする。

こういった経験は、屋台で非常に多い。
これは、タイでは経験したことがなかった。
タイでは、常に屋台は庶民の味方、貧乏旅行者の救世主だったが、ベトナムでは、ローカル料金になるか、観光客料金になるかは運次第だ。
これを克服するには、いろんな屋台に足を運んで、良心的な屋台を見つけるしかない。
これが見つからないと、ベトナムでの食生活は、日本並みとまでは云わないが、相当の出費を覚悟しなければならない。
貧乏旅行者にとっては、今までの旅の経験をフルに発揮して対応しなければ、幾らでもお金がマシンガンから打ち出される銃弾のように減っていく国なのだ。

この国の”市場経済”は、どこか他のアジアの国々の市場経済とは異なるように思える。
市場が価格を決定するのではなく、あくまで個々の欲望が価格を決定しているように感じる。
金を持っていそうな奴からは、搾り取る。あくまで相対取り引きの結果が価格なのだ。
社会主義国家が市場経済を導入するとこういうことになるのかと一瞬、思ったりもした。
マックス・ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」によると、近現代の資本主義は、プロテスタンティズムの禁欲主義の精神によって生み出されただそうだ。
禁欲精神と強欲なまで利潤を追求する資本主義の精神が表裏一体とは、一見すると矛盾するように思えるが、
例えは悪いが、普段はまじめ、実直、勤勉、誠実の公務員のような親父が、実は、ロリコン、エロ親父だったりする。(例えが非常に悪い)
そう考えると、なるほどね!と思ったりもする。(何が、”なるほどね”だ。)
要は、資本主義、市場主義経済の根底には、欧米の精神の土台であるプロテスタントの禁欲精神によって、倫理的な歯止めを持って営われるとしたら、
ベトナムの市場主義経済は、そのシステムだけを導入して、精神が注入されていない感じを受けた。
(日本も似たようなもんか)

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と、ここまで考えてみたが、実は、もっと本質的な事実に気づいて、ベトナムの真の姿がなんとなく分かりかけた。

社会主義国家ベトナムが市場経済を導入して、このような状態になったと思うこと自体、錯覚、誤解ではないかと思った。
そのことに気づいたのは、ベトナムに来てから改めてベトナムの現代史を調べてみたら以下の通りだ。

1954年7月 - 北ベトナムと南ベトナムに分断される。
1962年2月 - アメリカが軍事介入、ベトナム戦争(第二次インドシナ戦争)が始まる。
1975年4月 - ベトナム戦争終結。
1976年4月 - 南北統一。ベトナム社会主義共和国が誕生
1986年12月 - 社会主義型市場経済を目指す、ドイモイ(刷新)政策を開始

ベトナム戦争以前は、フランスによる植民地として、第2次世界大戦中は、日本の支配下になり、独立国家としては体をなしていない。
第二次世界大戦後は、フランスとの独立戦争、そして、ベトナム戦争と、国家としての機能の全てを戦争に傾けられていたのだから、普通の国家機構、経済状態ではない。

1976年に南北ベトナムを統一して漸く独立国家として、社会主義国家として歩み始めたのだが、実際、ベトナムが名実ともに社会主義国家だったのは、1986年までの僅か10年間だけなのだ。
たった10年では、社会主義国家としてのあらゆる機構、統制経済体制が整う筈がない。
たぶん推測だけど、ベトナムは建国の父、ホー・チ・ミンの社会主義、共産主義を実現しようと頑張っただろうけど、実は上手くいかなかった。
何しろ根っからの商人DNAを持った中国系民族のベトナム人に統制経済なんて、しょせん無理な話なのだ。
恐らく社会主義経済政策が上手くいかず、そろろそ皆がやっぱり無理なんちゃうか?と思い始めた時に、まさにグッド・タイミングでベトナムの最大の友好国で支援国家であったソビエトが、ペレストロイカや市場経済を導入し始めたことをいいことに便乗して、改革、市場経済路線に転向したんじゃないかな。
実は、今あるベトナムの姿は、改革、解放によって齎された姿というよりは、本来のベトナムの姿に戻ったというか、経済的先祖がえりとい云うべきか、そんな状態が今のベトナムのような気がしてならない。
暫くの間、封印してきた商人DNAの解放が、この国の市場主義経済の本質のような気がする。
だから、タイの方が経済的には先進国のような気がするが、エコノミスト的評価では、タイよりベトナムの方が投資対象としては上に見られている。
将来、有望なのは、タイよりベトナムだという認識が一般的なのは、そんなベトナムの本質を、貪欲さでは、ベトナム人にも負けなない欧米経済人には分かるのだろう。
タイは、商人DNAよりも農耕DNAを継承しているような気がする。(だから農耕民族の日本人にとって居心地がいい?)

ビール、中華まんの値段からここまで話を大袈裟にしてみました。

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この電信柱に無秩序に張り巡らされて電線を見るたびに、ベトナム人の感性が現れている気がしてならない。

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