アジアの果てへの旅~インド・タイ・バリ島・カンボジア・ベトナム・ラオス・ニューヨーク旅行記

英語ダメ、汚いのダメ、小心者でメタボな不惑の男のインド、タイ、バリ島旅行記。汗と涙と牛と牛のウンコと下痢との戦いの記録。怒涛の一人ボケと突っ込みの嵐

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宗教と観光(2009年ラオス旅行記)
ルアン・パバーン2日目、起きる積もりもなかったのに朝5時半に目が覚めてしまった。
こうなったらあれに行くしかない。ルアン・パバーン名物の朝の托鉢風景。
タイでもお馴染みのオレンジ色の袈裟を着たお坊さんの托鉢風景が名物ということだが、実は、この事は、毎度のことだがルアン・パバーンに着いてから知った。
全く予備知識なしで出かけたものだから、朝一番から強烈なカウンターパンチを貰うことになる。

ゲストハウスを出ると、丁度、通りを挟んで向かい側のゲストハウスに宿泊しているK君も托鉢風景を見るためゲストハウスから出かけたところで偶然に出会った。
”おはようございます。托鉢ですか?”
”はい、そうです”
なんて、会話をしていたら、いきなり見ず知らずのオバちゃんがつかつかと近寄ってきて、いきなり托鉢セットとでもいうような、御座とご飯とお菓子を手渡された。
最初、全く、状況が理解できなかった。
”え?何これ?”って感じで、まだ、完全に目覚めていない脳みそで必死に考えた結論は、このオバちゃんは、托鉢セットを売っているんだ。
僕、一瞬、御座に座りかけてたが、直ぐに考えを改めて立ち去った。K君はそのまま托鉢セットを30,000Kで購入していた。
出会い頭のいきなり詐欺みたいな話だが、そんなオバちゃんたちが数十人も托鉢ポイントとも云える交差点に屯して、観光客にせっせと営業していた。
僕ら観光客が普通に托鉢するとしたら、市場でご飯やお菓子を買わなければならないので、オバちゃんたちから買ったとしても同じことと云えば同じことなんだが、気持ちの問題だが、何となく釈然としない。
そのオバちゃん達のうち何人かは、托鉢が終わった後、お寺に入っていく人もいた。
それも釈然としない。ここの托鉢は、何か変だぞ。

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托鉢ポイントの交差点には、朝の6時だと云うのに、団体ツアー客(ここでも団体ツアーと云えば中国人)や欧米人観光客で結構な賑わいになっている。
朝のルアン・パバーンは、とても涼しく、凛とした雰囲気が漂っている。
その清らかな雰囲気をぶち壊す団体ツアー客の騒々しさと托鉢ご飯狙いに群がる野良犬たちを足下して蹴散らす托鉢セット売りのオバちゃん達。
なんて素敵な托鉢風景でしょう。

6時過ぎ、道の遠くの方からお坊さんがこちらにむかって歩いてきてるのが見えた。

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坊さんが1人、坊さんが2人、坊さんが3人、4人、5人、6人・・・・128人、129人・・・えーーい、一体、どんだけいるんだよ、ここの坊主は。

06IMG_1288.jpg
地平線の先までオレンジ色の坊さんが正に数珠つなぎ状態。
ちょっと驚きを通り越して、呆れてしまった。
何なんじゃ、この坊さんの数は。
ルアン・パバーンだけで80以上のお寺あると聞いていたが、まさか、その全部の坊さんがここにやってきているわけじゃないのに、この異常な数。
タイで良く見かける薄汚れた袈裟を着ている坊さんは一人もいない。皆、小奇麗な袈裟を着ている。
ここの坊主は、結構、いい暮らししてんじゃないのか?

ここまで観光のために組織化された托鉢を見ていると、それはそれで清々しい感じもするが、しかし、これでは修行の一環としての托鉢と云えるのだろうか?
観光のためのイベントとしての托鉢。
これがルアン・パバーンにおける仏教なのだろうか?
非常に釈然としない。

その釈然としない思いを説明してもらうために、ルアン・パバーン在住5年のわんこ先生に登場して頂き、ルアン・パバーンの坊さんたちの実態を解説してもらいましょう。
それでは、先生、お願いします。

07IMG_1300.jpg
お願いしますって、朝からいきなり面倒くさいことをさせるでないワン。
まぁ、ええ、ワシが変わりに答えてあげようワン。
ここの風景は確かに観光イベントとしての托鉢行事だが、ここを離れればは、ちゃんと普通の人たちの普通の托鉢をやってるワン。
人口8万人のルアン・パバーンにお寺が80以上もあるってこと自体、多すぎなんだワン。
こうでもしないと、どのお寺も食っていけいないわけだワン。
だけど、ここの坊主はちょっと生臭坊主が多くて困ったもんだワン。
若い坊主の中には、外国人の女性をナンパしている奴もおるそうだワン。
そんで、どうしても抑えきれないなった場合は、3日間だけ還俗して、デートして、また、坊主に復帰するなんて裏ワザを駆使する奴もあるのじゃワン。

08IMG_1290.jpg
こんな坊主に飯を上げないで、何かワシにも食わせろワン。

わんこ先生、ありがとうございます。
托鉢セットおばちゃんに蹴飛ばされないうちに、ご退散ください。

海外に出かけると厭でも宗教を意識させられる。
宗教からかけ離れた生活をおくる僕にとっては、衝撃的だったりする。
ゴーゴーバーのお姉ちゃんが、舞台に立つ前に、祭壇の前で、”今日もチップを弾むいいお客が付きますように”と祈る姿。
インドのヴァラナシで、死を待つ人の最後の沐浴風景。
朝の凛としたら町中に響き渡るイスラムのコーラン。
今そこにある宗教を見せつけられると、何も悪いことしていないのに(いや、してるな)、ごめんなさいと謝りたくなる気持ちにさせられる。
ただねぇ、ここの托鉢ショーは如何なもんでしょうか。
僕は、もうちょっと素朴な、これぞ上座部仏教の正統な托鉢(そんなものがあるのかは知らん)を期待していたんだけど、余りの盛大さに、思いっきり興ざめしてしまった。

宗教と観光が相性がいいのは分かるが、これじゃ、宗教施設、宗教関係者(坊主、宗教関係の業者)を維持するために宗教があるみたいに思える。
宗教本来の役割である人々の心の救済を、宗教に求める時代じゃないのかね?

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