アジアの果てへの旅~インド・タイ・バリ島・カンボジア・ベトナム・ラオス・ニューヨーク旅行記

英語ダメ、汚いのダメ、小心者でメタボな不惑の男のインド、タイ、バリ島旅行記。汗と涙と牛と牛のウンコと下痢との戦いの記録。怒涛の一人ボケと突っ込みの嵐

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死に逝く者への祈り
突然だがブログを再開する・・・(なんか高飛車やね)・・・

仏歴2555年2月8日、彼女の母方の祖母(ヤーイ…タイ語のおばあちゃんの意味)が亡くなった。享年67歳
彼女からヤーイを紹介されたのその1年半前で、その時も寝たり起きたりの状態だったから、遂に"その日"が来たのかということだ。
死因は、恐らく肺がんだと思う。

しかし、67歳と言えば、まだ若いというか、早いというか、パタヤ辺りでは、その歳でも、自分の孫より若いお姉ちゃんと”チョメチョメ”しているファランの爺さんだっているのに、もう、カラカラに干からびて、骸骨の上に辛うじて皮膚があるような、見た目、80歳、90歳、100歳だと言われれば、”あぁ、そうなんだぁ”と思えるほど、実際の年齢より老けて見える。

ヤーイに限らず、タイ人の、全てじゃないけど、僕が住んでいる田舎町のタイ人は、皆、実年齢より一回り、二回りは、老けて見える。
彼女の両親も最初に紹介されたとき、50代、60代かと思ったら、僕と同じ40代で、しかも、お母さんなんて、僕と一つ、二つぐらいしか歳が違わなかった。
それを見て、タイの、田舎の、農村の生活は、想像以上に厳しいんだなぁと実感した。
働いているんだか、いないんだか分からない、能天気に暮らしているように見えて、自然や貧しさが容赦なく肉体を痛めつけているだろう。

タイで生きることの厳しさをヤーイの肉体を見て改めて実感する。

ヤーイの体調が悪化したのは、1月下旬で、村から20キロほど離れた市立病院に入院した。
その市立病院は、大きさだけなら日本の大病院と変わりなく、それなり設備も整っているように見える。
ただ入院患者数が半端でなく、病床に入りきらず、病床内の廊下、外の通路までびっしりベッドが置かれ、恐らく比較的、軽い症状の人たちがそこにいた。
最初、その光景を見た時、まるで映画でしか見たことがない野戦病院のような印象でギョッとした。
僕は、6歳の時に盲腸で入院したそれ一回こっきりで、それ以来、病院とはとんと縁がなく、日本の病院も同じようなものなのだろうか?(まさかね!?)

ヤーイの病床は、”老人病床”のようで、ヤーイと同年代、60代、70代以上の老人で、しかも、全て女性だけで埋め尽くされている。何故か爺さんは、一人も見なかった…
というか、タイの爺さんは残念なほど元気でねぇ…
ヤーイの夫は、ヤーイが寝たきりになったら、これ幸いとばかりに、新しい婆さんに乗り換えちゃった…。
全く、タイの男どもは、例外なく最低だね。
そんな爺さんが、ヤーイの見舞いに来た時、爺さんの帰り際で、ヤーイは爺さんの手を離さないんだよねぇ。
その風景には、ちょっとグッと来たなぁ。。
貧乏以外、何も与えたこともないだろう長年連れ添った爺さんの手を離さないヤーイ。
今日、明日、お迎えが来てもおかしくない状態で、話したくない”手”がある。離れたくない”人”がいる。
正直、感動した。
僕もそういう存在、そういう”手”になりたいわ。(ただ、ちょっと諦めているけど…)

入院患者の殆どが、ヤーイ同様、今日、明日にも死にそうな老婆ばかりで、実際、1日、2、3人のペースで死んでいく。
隣のベッドの婆さんが、気が付いたら別の老婆に変わっている。
つまり、そういう状態(今日、明日にも死にそうな状態)になった者たちが駆け込む病床なんだと思った。
(日本も状況は同じなんだろうか・・・?全く、想像できない)

病院の利用料は、月額30バーツ。所謂、30バーツ医療と呼ばれるシステムで、あのタクシン氏が政権時代に成立した医療制度で、その後、政権が代わっても、この制度だけは今も継続している。
しかし、月額30バーツは、安すぎる。
その為か、見ていると積極的に治療しているようには見えない。
医師の数も看護師の数もいるんだか、いないんだか気付かないほど少ない。
最も、ここに運び込まれる人は、もう限界という人ばかりなので、延命治療に力を入れているというよりは、如何に、安らかに、(なるべく早く)死なせるか…なんか、酷い書き方だけど、実際そうだし、ヤーイ本人も家族もそれを望んでいる。

骨折とか癌とか重傷、重病の場合は、その30バーツ以外に別途、料金が請求される。
彼女の話では、盲腸の手術で、2、3万バーツだと言っていた(ホントか?)
また、それとは別に、医者に賄賂というか、”付け届け”と云うか、別途、金銭を渡さないと、治療もお座成りなるというか、手抜きになるというか、大した医療制度というか、タイでは、万事がそうなのだ。
(警察も同じ…これについては、何れ書くつもり)

貧乏人は、まともな医療も受けられない。
それに対して、声を上げることもできない。
言ってもしょうがないと云うか、言う資格もないとうか、
それは、月額30バーツでは、病院経営は、成り立たない。
多額の税金が投入されているのは明らかだが、タイの所得税の納税率が3%、しかも、その3%の大半が、外国人だそうで(2010年度統計)、殆どの人が税金を払っていない。
そういう僕の彼女も、彼女の両親も同じだ。僕の住んでいる村で、まともに所得税を払っている人は何人いるだろうか・・・?
たぶん、ゼロだろう。
そんな状態だから、たった30バーツで、内容は兎も角、医療が受けられるだけマシだという訳だ。
(30バーツ医療が始まる前は、どんな医療制度だったんだろう…想像もできない)

看護師は医師の補助的作業を行い、病人の介護(食事、着替え、下の世話、入浴、ベッドのシーツ換え)は、家族が行う。
(日本も同じなの??ほんと良く知らないのよね。日本の同じ事情が…)
そのため、彼女の娘、孫たちが24時間交代で病院に寝泊まりして面倒を見ていた。
月額30バーツで、それら一切を病院任せというわけにはいかないだろう。
病人も辛いが、看護する親族も、肉体的、精神的に辛い。
僕も人生初の病人介護のちょっとだけお手伝いしたけど、いや~大変だね。想像したいた以上に辛かった。
目の前にいる人が、確実に死に向かっているのがはっきり分かり、それに対して、どうすこともできない。
ただ、少しでも楽になって欲しい。そして、出来る限り早く・・・
介護する彼女の娘、孫たちも気持ちは同じだったと思う。
当のヤーイ本人が一番それを望んでいるのことは、もう、話すこともできなくても眼を見て分かった。
"ヤーイ、ニットノイ(タイ語で”少し”)、オットン(タイ語で我慢する)ナ”
それしか言葉が浮かばない。
自分も何れそうなるのか…やっぱり、誰にも迷惑掛けずにポックリ死にたい…とその時、本気で思った。
生きることも大変だけど、死ぬことも一苦労。
やっぱり、人生は、思い通りにはならないのもなのね。。。厭世気分

日本でも状況は同じなんだろうか?
24時間、家族が張り付いて、病人の面倒を見るのだろうか?
情けないことに、僕にはそういう家族がいないので、今回の経験は全く初体験だった。

タイは、日本より実数としての経済力は劣っているが、”家族の絆”だけは、先進国に負けないほど、固く強い。
老人に限らず、都会のアパートなどで、孤独死する人が増えている日本と違い、僕の住む田舎村では、まず、起こり得ない。
3世代、4世代同居が普通で、家族の誰かが病気になれば、親族挙げて看病する。
バンコクに働きに出ている孫娘たちも仕事を休んで、介護する。
そのことにびっくりして、彼女に話すと、タイでは当り前で、別に不思議なことではないそうだ。
寧ろ、親族が手分けして介護することに驚いている自分に彼女の方が驚いていた。
ここには、税金を納めている人もいなければ、医療保険に入っている人も殆どいない。
介護保険制度なんて、まるで縁がないし、そんなもの存在しない。
しかし、なきゃ、ないで、自分たちで何とかする。
これは、今回の件に限らず、タイ人を見ていると、国に頼らず(頼っても当てにできない)、まずは、自分たちだけで解決しようとする。
時に暴走して、政府と対立したりする(昨年の洪水のときもそうだった)けど、
何もかも国任せのくせに、増税となると、大騒ぎするどこかの国(日本だけじゃないけどね)とは、肝の据わり方が違うなぁと思った。

結局、ヤーイは、10日ほど、最後まで苦しんで、苦しんで、2月9日 0時30分。
僕の彼女と彼女の叔母さんに看取られて、永眠した。

という訳で、突然だが、ブログを続行する…(やっぱり高飛車だね)

ここまでは、話の前段で、本題は、これからなのだ。

というのも、ヤーイの葬式が凄かったのだ。これを書かずにはいられない。

この続きは、次回へ…




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